講義終了


 木曜日。


 最終講義。


 長かったようで短かったこの学校での学習も最期。


 前日「1時から教室は使えます」という話だったが、講師は「昼間は誰もこない…でしょうねぇ」と言っていた。


 先日の台風の影響で「早く帰れ」と会社に言われ、打ち合わせ等の仕事がスライドしている人も多いと聞く。



 ある1年生は「会社が帰してくれない」と愚痴っていた。


 気持ちはわかるけど。
 でも、想定内だよね。


 いくら会社から「資格をとれ」「ガッコーにいけ」と言われても。
 でも基本的に会社は「仕事をする」場。


 忙しいからネコの手でも借りたいと、無資格のアナタを雇っているわけで。
 もともと会社が暇ならアナタはその場に居ないわけ。
 社員を育てる? でも、時間や労働分、助成金だのなんだのと投資したところで「辞める」と言われたらそれまでなのよ。業務の足手まといになって、周囲がフォローしていて、そんな中でガッコーにと言われたら、フォローしきれないカツカツの人達の気持ちも考えたことあるのかな。


 こんなことは会社では誰も言わないでしょ。
 でも、そう自分自身で立ち位置をヘリ下り、考えなきゃ。


 9月になれば半期で忙しいのは誰だって読めていること。
 それでいて直前の「夏休みは実家に…」といっていたよね。
 気持ちは全員わかるけども、そこでその分やらなきゃ ね。


 そりゃ実家の方でも事情はあるでしょうよ。
 でもたぶん、それは個々受講生は皆同じこと。


 厳しい事をいうわけではないけども…


 この手の資格取得のガッコーに通うということは、多くの人に支えられていること。
 有給休暇は申請すれば取れると勘違いしている世の中だけども、その分の仕事、お給与は誰か他の人が頑張って捻出してくれるからこそ。



 ガッコーは昔スパルタだったと聞くが、今は大甘で。


 「時勢柄しかたない」というが、それに甘え勘違いしている受講生が多いと聞く。


 「宿題や課題を出さない」


 ガッコーのシステムは基本的に、出さないと事務局から講師から注意される仕組み。


 宿題なんて誰だってイヤ。やらずに済めばそれにこしたことはない。
 結果、来れば注意程度で済まされるのだけども「注意」される方も嫌だろうが、「注意する方も嫌だ」ということを認識するのがオトナ。


 誰の為に注意しているの?というお話。
 実際は「来るだけマシ」という低レベルさ加減になってる。


 それだって個々に事情はあるでしょうよ。
 でも そんな状況でも、合間をぬって 来る人は別日に来るし、課題だけでも提出する人はいるわけで。


 と エラソーな事を言ってる私がオチレば話にならないけど…


 でも昨日ちょっとびっくりしたのが「2級4年生」というのが実在するそう。
 「1級10年」という人にもビックリしたが…2級4年生って…


 webコースのようだけども、日々お忙しいようで。
 私も1~2度見かけたことがあり「1級とダブル受験かな?」と思ってた。
 それでも4年もチャレンジしているのがすごい。


 確かに「運」もかなり左右される試験。
 実力があっても、その時プランが思いつかなかったら終了となってしまう。


 一級10年の方は、実力も相当あり、難しい模試で良い点数を叩き出すのに、どうゆうわけか全く同じ問題でも直前になるとダメになってしまうという。
 2級4年の方は…どうだかはわからぬが、でも、きっと、そこまでやれば作図スピードのコツはあるだろうし、プランだってまとまる実力は兼ね備えているはず。でも本試では何があるかわからないということもあるし…。


 講師も「実際はどうだったの?」と初めて尋ねてみた。
 もともと構造の家の子。プロ。二級の後 独学で一級を勉強し、万全な体制で挑んだのだろうと簡単に予測できるが、「2回だった」という。
 少し前迄1級は学科免除は2年だけ。
 1年目は、「梁とぶつかる」という所でプランがまとまらなかったそうだが、あとで模範解答をみると「そこは梁無しでよかった」という事だったという。構造のプロだから「有りき」でモノを考えてしまったのだろうか、「当たるならなきゃいいじゃん」と突っ込まれればそれまで。それもそうだよなと悔しい想いをしただろう。


 会場に行くと、普段出来る事が出来ない…ということもある。


 私はそのタイプかもしれないと考えている。
 なので また来年もこのブログを書いてたり…エラソーなことはいえないけども…



さて他人様の話はいいとして…


仕事も…なんだか急に忙しくなってきて。
でも、その分「仕事がないというストレス」は減るので「これはチャンス」と考える。


とはいえ会社に居れば勉強はできない。
ならばと会社を抜け出して…15時半頃 ガッコーに向かうことにし、講師にはLINEをしておいた。


16時頃ガッコーにつき…


事務局で挨拶をするとエアコンをつけてくれた。


「誰もきてないねー」


去年、本校ならば誰か来てたりしたものだけども…


 何かこう、盛り上がりにかける。


「ここで学ぶのも今日が最期かなぁ」と思いながら…

壁にはこんなポスターが貼られている。


「うぜー」と思われるかもしれないが…
よくよむと…良いことばかり書いてある。


「脳の仕組みに逆らった学習は時間の無駄!」と。


つまり、効率良く学びましょうということ。


「てやんでぃ!」となるのだが…このガッコーのスゲーとこは、実際にこの通りになる。



 理にかなった考え方。


 だから私はココが好きだ。


 学科の頃も 殆ど一人でここに座って ポスターを眺めてた。


 誰もいない閑散とした部屋。
 当時 冬場だったので「寒くないですか?」と空調を気にしてくれる事務局。


 何だか懐かしい感じもする。
 今じゃ勝手に「寒いよ」とか「暑いよ」とか気軽に言いにいってしまうけどw。



  なんだか感慨深い。



 こうゆう「想い」があるからこそ、去年は「見損なった」と。


 でも、今年も、転校はしたけど、ここに来て良かったと思う。


 転校したからこそ、良さがわかった…そう思える。



 …って何しみじみしてんだろw


 と 思いつつ、前晩途中だった作図作業の続きをし…


 プランでも解こうかと持ってきた問題をみたら…「あ、せっかくなので」と事務局に相談してみた。


 すると「前にやったので良ければ余ったのがある」というのでわけてもらった。


 去年は外部教室だったせいか「人数分ぴったりしかない」とか「足りない」とか。
 遅く取りにいくと、2枚もってっちゃうやつがいるらしく、もらえないとかいう事が多々あった。「好きなのもっていっていいよ」と言われたけども…そんなにやりきれないので遠慮したw。 好きな課題なんぞあるもんかw。


 ふと掲示板をみると、一級のセンセーが書いたらしき作図が貼ってある。


 そうか。今年は一級が外部教室だから使ってなかったんだろうけど、もう二級も終わるからコッチの教室をつかう…から貼ってあるのか。


 「キレイに書いているなぁ」


 どうやら今年の課題らしい。


 よく見ると…壁線等はフリーハンドだ。


   すげーーー!


 この方の作図は我らが講師も「すごい」という。


 三時間ちょいでコレを書くのか…


 すごい作図量。すごくキレイ。
 


  さすがにここに画像を貼ることはできないが、写メをとってしまった。


 まるで模範解答のよう。


 いや、模範解答よりキレイかもしれない。


 「どうしたらこんなことができるのだろう」


 例えば日々仕事で書いているから…とか…なんて、イマドキだもん考えられない。


 逆にいったら…我々だってトレーニング次第では…近いものまでは書けるはず。



  刺激になった。


 一気にモチベーションがあがった。



 1つプランを解いた頃…


  講師がやってきて。


  最後のプランだということで、ガッコーから配布された冊子の中のプランを解くという。


 「A4の冊子なのでみれないよw」 と、拡大コピーしてもらった所に、2年生がやってきた。


 「あ!俺も欲しい」「デスヨネーw」


  老眼には厳しいw。


 更にもう一人やってきて「…俺も」


  前座のコースの3人wは老眼鏡なのよw。


 結局みんなコピーしてもらって…


 ちょっぱやの彼。「2課題目のコピーはないんですか?」という。私も2課題目のコピーをしてもらいにいったところなので、「コピー頼んであげるよ」と 話をしていたら、彼も目が疲れて見えないという。


 「歳だよ としーーw」と笑ってあげた。


 若いと思ってたけど…早い人は…ね。
 皆そうゆう年ごろなのだなぁと。


 なんだか彼もそうなんだなぁと ますますモチベーションがあがる。


 講義は最終チェック、お知らせなどで21時杉で終わり。


 講師も最期の最期の話とかするのだが…


 なんだか普段とかわらない+α 程度のシメだった。


 その後少し残っていいということで…


 22時半頃迄やり「そろそろ…」とのことで片付け。


 結局残ったのはいつもの顔なじみ3名だった。


 最期だからか名残惜しいのか。


 事務局の方も巻き込み、何となくしゃべってて…23時過ぎ。


 なんだかいつも通りな帰り道。


 「じゃぁがんばって!」と講師に言われたけども、なんだかいつも通り。


  なんだか日曜に試験とは思えない。


  そんな帰り道でした。

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