2021二級ケンチクシー製図を振り返る
書き忘れておりましたが、今年もオファーがありました。
今年は私自身の状況がガラッと変わり…
そんな中、外仕事をしながらぁの、学校講師だったため、結構時間的に辛いものもありました。
さて。
今年のサプライズはどんなんだろう?と思っておりましたが、勾配の土地だったそうですね。「あらそうなの」講師内でサプライズとして想定した中にはありませんでした。1級でも出ないような内容だそうです。
でもまぁ「敷地全体を均してはならない」とあり、500mmという言葉に一見びびりますが、よくよく考えれば所詮20mで50cmです。ブロックなら基礎をあわせて2段程度。
土地の中央で見て10mで±25cm。アタリマエですがブロックなら基礎を合わせて1段。
…こんな土地どこにでもあると思うし…むしろ普通。
「全体を均してはならない」(一部ならいい)が日本語の問題だと荒れたようですが、そうかな?昔で言えば一休さんのトンチですなw。
これは自己判断の問題であり、自己判断できない方が問題で…は、後で。
いつも書いてる「1/15のスロープ」で、10cmあがるのに150cm。
10mで66cm… これの応用。
建物の形状を考える。
どうせ歯医者は南からアプローチで住宅部は側面を利用して横っちょからのアプローチ。
建築可能範囲を考えるに、駐車場が道路から奥行6m。このあたりで玄関ポーチを作るのであれば、1mで2.5cmなので、うまくすると5m付近でプラス100となるので、ヘタすりゃ歯科の方はスロープは要らないレベルか?。
…いやまてよ、ここでスロープ無しでの表現方法の方がむしろ難しいか?。
だったらいっそのこと、駐車場から玄関までは±ゼロで均してしまい、それ以降北側はレベルはそのまま利用をする。
建物内のFLより外構が高くなるが、そんなの建物周囲を若干低くし、U字溝でも入れ、その周囲は既存のレベルで、ブロックでも積めばいいじゃん。花壇でも置けばいい。それは平面図で表現をすればヨロシ…と簡単に考えた。
で。
「敷地全体を均してはならない」
全体じゃなきゃいいんだろ?
他にも北側の一部は手を付けず、そこをレベル500mmとして擁壁をつくり、ずどん!と周囲は下げても理屈は同じ。っていうか、そもそもこの図面で書かせる建物って、基礎を作る際に余掘りがあるから殆ど掘削しちゃうと思うけどなぁ…
いつも書いてるじゃん。
「〇〇はコーナーにしてもよい」となればフリ。
それに従って(ヒントにして)コーナーにした方がラクだということ。
「1室にまとめてもよい」も同じフリ。
その延長で「全体を均してはいけない」となれば、一瞬「全体?」と悩むけども少し考えたら「一部を残してガッツリ均せばいいんだろ」となる…かと。
が、これに引っかかってしまった人が多すぎたとのことで、逆にサプライズでした。
そして未完成が多かったとのこと。
…ありえんだろ
サプライズにつられるより、サプライズを無視してでも減点覚悟で完成させてきて!と言ったのですが…
うん、やっぱり、人の話を全然聞いてないんだな…と。
わたくし、決して嫌われてる講師でもなさそうなんだけど…
講師の話なんて殆どきいてないわけで。
なので資料を作っても…結局見ないわけでさ。
虚しさばかりが残る結果に。
ただ…どうだろう?
以前から気になってた。
主になる講師(私ではない)の「出来」はいいはずなのに…なぜ、合格率が低いのか。
今年に入り、わかった気がする。
結局のとこ、どうも受講生は
「答えを講師に質問し、その時その場をやり過ごしている」だけ。
それに気が付いて、7~8割のアシスト迄とするのだけども、結局のとこ巡回すると主になる講師に質問をし、回答をしている。
主になる講師は講師で、受講生の至らぬところを「こうすればいい」
「わーせんせいすごい」と…
ぶっちゃけ講師の自己満足ショー。(;・∀・)
設計屋としての自分の知識で受講生からマウントを取ろうとしているだけで、受講生が作ってきた作図を、「もっとこうがいい」「あぁがいい」と採点するものだから、受講生本人はダメなんだとゲンナリ。「…そんな採点しなくていいんでね?」とサメザメ。
しまいには見えもしない(立面図を書かない面)部位の部屋の採光まで気にしだしてしまい書けなくなる。
「どんなことでもいいから質問してきてください」と言うもんだから、テキストも見ないで聞けばいい。
テキストを見ないからとまとめ資料を作れば、その資料も見ない。
資料をカラーで作ってくれば、事務局はコスト削減なのか、赤黒印刷ってダッセーー
余計見ないヨ!!
去年は会社の複合機で用意したし、去年の担当者は気遣ってくれてカラーだったけども、今年は赤黒に無理やり変換w。だったらモノにしろよ…というかさ。
受講生から大枚払わせ、
我々講師にタダで資料を作らせ、労いの言葉もなく、こんなところでケチんなや。
「こんなんでいいのかい?」と、ずーっと思ってた。
…まぁいいんだろうけどさ。
教材も、模範解答の一貫性のなさ。
所詮、どれが正解でもなんでもないのに、間違ってる部分も多い。本部から講師宛へたまーに間違いの連絡がくるけども、それだって稀。
また講師もそれを受講生にきちんと伝えないから、結局混乱が混乱を招き、受講生が失速していく…
あぁ、もちろん。
男が一度請けた仕事だよ。
不平不満を言わず、100%以上の力を出してきた。
が…
一生懸命やって、終わって一言。
うん。なんだかすごく疲れ、ツマラナく感じた。
受講生的には…
大変申し訳ないのですが…毎年落ちて早数年…とか…
「ここに通って20年選手」という方を初めてみました。実は結構いるそうで。
私が拝見したことあったのはバリバリ通って二級5年選手。
その上が二級7年選手かな。費用の問題で結果web講習となり、そのうち見かけなくなる…とか。話には聞いていたけども1級10年選手は他校にいるそうで、ウチの講師が受講生のころにもいたらしいとか。
そして今回の20年選手。1級の学科が受かってしまうので逆にタチが悪く。
「いい加減資格を」という事でダブル受験し、2級に来たとか。
学力が無いとかじゃなく、むしろ頭が良さそうな天才肌。
けど、落ちる理由…を改善しないと、毎年同じじゃダメなんじゃないの?
「忙しい」という言葉で片づけてはダメ。
例えば、製図なら、書き方もそうだし、勉強方法もそう。
普段とは違う、学校に通うキャラになるとか、資格勉強の時だけのキャラとか。
とにかく自分自身が変わらなきゃどうにもならない。
そのまんまじゃ毎年同じループと思うけど…
…そんな受講生が吹き溜ってきた。
今年は2年生エースという立場の人がゼロで、1年生がクラスをけん引していったのに驚いた。
1年生、1名は大卒の人…であったけども、でも、話を聞くとむしろ製図は苦手なタイプで忘れていることは多い…と。だからよかったのかもしれない。素直に吸い込みが良く、学校で推奨するような図面をスラスラかけた。
もう一名は、経験年数「だけ」の人。
それすらも危うい女性で建築現場の知識はほぼゼロ。この人は図面の図の字も知らないようなレベルだったけども、自らの勉強方法を知っていて…あっという間に書けるようになり、この2名がチョッ早エース級。でもって2年生が「あの女性すげーよね」ってオマエが言うなし…
今年の合格率はどうだろう?!
なんて…
試験が終わっても…
講師も宿題があってね。
これの意味がわからんのだが。
しかたないので本試の問題をプラン図にする。
それを9月末までにもってこいというのよ。
めんどくせー
まぁ書いていたけども、仕事だの釣りだの家庭サービスだのと、講師が終わってからのフォローが大変なのよw。
で、届けたら…待ってくれと。
事務局が次回の製図コースの講師をやってくれないかという話。
冬から夏までの。で、それから夏~本誌のって具合らしい。
ワタクシ、今はフリーランスなのでうっかり仕事があれば「喜んで」と話を聞いてしまう。断るのは後からでも出来るからね。
で…立ち話で…と聞いてたら、そこに受講生の女性が…
あまり話すタイプの人ではなかったけど。
「やー!どうしたの?」と声をかけると、ちらっとみてシカト。
営業担当が「今後のカンファレンスですよ」とのことだった。
へーー。
で、そのままシカトして帰っていった。
…ワタクシ、シカトされる立場なんだなぁ。
多分この女性は合格でしょうけど、その後学校はどうするかとガッチリつかんでおきたいのかなんなのか「営業のために呼んだ」のでしょう。
私も経験がありますが、これが非常に良くない。
営業マンは足を使うべきだ。が、この学校の営業は、学校という名に甘えすぎている。
上記に書いた「ちょっぱやの1年生」は、最初は建築もなにもわからないところから始まった。もちろん本人の努力もあるが、営業担当が客として引っ張ってきて、教室にほぉりこんできて、手を焼いたのは我々だ。営業担当は手柄になるだろうが、我々はどんなに嫌な思いをしたか…。
シカトして帰った女性。
「また学校かよ」「また金の話かよ」そんな顔をしていた。
会社帰りの疲れているところを呼びつけて…そんな話か。
…もういいかなぁ。
1週間考えた。
娘のため家族のために、また自分自身フリーランスとして動き始めたばかりなのだから、なんだってやるべきだ。
…しかし…
これをやって、大した賃金にもならないのに、自分のため、受講生のために勉強をし、資料を作って…これが生業になっているのならわかる。例えば主の講師や、他の講師もそう。副業としてもってこいだろう。1級や2級、学科や製図を組み合わせたら…飯も食えるのかもしれんが…1シーズンだけじゃ…うーん。 …ワタクシ、建築からもう離れたい。
もし今年受けたとして…も、来年はやってないだろう。
そこに折り合いをつけるのが「自分自身楽しいかどうか」であるのだけど…
…それも…今年は「疲れた」の一言。
うん。やーめた。
ということで、やめましょ。