ポンコツ中年新人社員
タイトル通りで、通い始め、もうすぐ20日になります。
最近、電車での移動やモバイル西瓜にも慣れてきました…。
本当は建築に戻る気はゼロでしたが… 今のコロナっちで贅沢もいえず…設計を志望したのですが…ぶっちゃけ「設計」だけでは給与も安く、だったらトラックドライバーの方が優遇ってどうゆうことよ?。
そんな中、施工管理のほうがまだマシで…施工管理の職…私自身「監督」としての業務はいくらでもありますが、手慣れたものや倉庫や法人向けのものばかりの偏った知識で木造や一般住宅は皆無。また施工管理としてどこまで通用するかが自信がありませんでした。さらにS造なら専門ジャンルですが、RC造とか…あ、でも二級の試験で簡単な製図はやってるなw。
いずれにしても腕を磨きたいとこなので「見習い」としてもらったのです。
ついたのが若い子の下…もちろん年齢差とか全然関係ありません。
が…ちょっとこの彼、違うなーと思ったのだけども…
資格がない。聞けば前職も微妙に違うのでワカラナイことが多い。
もちろん誰だって新人です。資格の有無は全然かまいませんが、2セコカンの学科くらいの知識としては簡単に勉強すべき。
それよりも…私が言いたいのは、この人、職人さんから舐められちゃって、振り回されてるだけなのです。
「なんでかなー?」と数日様子を見ていましたが…。
まず一つは、自ら施工管理志望なのに、営業担当も兼務していること。
まぁ年間何棟も建てるのではなく、RCで自社物件ということもあり会社的に兼務なのでしょうが、そんな半端な姿勢が本人にも現場に出てしまっている様子。
「スーツ姿でチロッときて、様子を見て帰る」
社長じゃあるまいし、ましてや職人さんから見れば自分の息子くらいの年齢。
誰だって忙しいし、話して伝わらないあいつに話すくらいならば社長に話すからいいや…となり、社長に電話を入れる。となると「現場はなにやってんだ!」とお叱りの繰り返し。
本人は本人で「わかんないからこうでいいや」「言われたらごめんなさいすればいい」そんな姿勢なので悪循環。
学校教育で一定数「ワカラナイので言ってください」「遠慮なく指摘してください」と主張する人がいる。いやいやソレ、本人はラクで、言う方がメンドクサイから。
建築に限らず、どんな職人の世界でも、もっと言えば「社会」では、誰も君のためになることを教えてなんてくれない。たとえ社会の窓があいてようが、誰も教えてくれないのよ。
自ら目を見開き、見て覚える。
職人の世界なんて昔からそう。
見てるだけでは「ぼーっとしてる」と思われてダメ。
自ら近づき、同じ視線にならなければダメ。
同じ空気を吸い、同じ時間を過ごし、同じ汗をかく。
相手のためを思う行動をすれば、相手は知恵や知識をわけてくれる。
それの積み重ね。
他人からはお前の事情なんて関係ないんだよ。
汚れていいカッコして、まず手を汚すのが基本だろ。
「現場に掃除用具がない」
すごく気になった。
「ほうきくらい買いましょうよ」と言って買ってもらったが、当然チリトリもついてくるものだと思ってたら…ない。
「ケチなのか会社の方針なのか?」…社長に聞くと「買っていいよ!」と即答。
まぁいい、近々置き場に行きそうだし、置き場にあったような?…その際にもってこよう
そう思ってたら、遠方の置き場に行くチャンスが次々とつぶれていく。
その間何度も買い物に行って買ってこない、彼の中の優先順位の低さに驚く。
職人さんに指摘され、やっとほうきとチリトリを用意してくれたが…
そもそも社長からは「隣地へゴミが絶対に出ないように」と指示。
「だったら隣地に出る前に掃除すればいいじゃん」まず最初に行うべきアタリマエの理屈。
それがわかってない若手。
「私たちだって毎日常駐しているわけでなし、掃除しにきているわけじゃないし」
「………はぁ?」
もう独自で動こう。
私はそう決め。
もともとキレイな場所は汚さないんだよ。
職人さんが作業しながらゴミが出るので、その手元足元をこれ見よがしに掃除して歩いた。
小一時間掃除しただろうか。
冷たい風が吹いてる中、この現場では彼以外は汗をかいていた。
スーツで来た彼は「作業着じゃないから着こんでないから寒い」と言っていたが、わかってないなぁ、そうじゃなんだよ。
何かと難しい世の中だけど、基本中の基本「掃除」。
近所付き合いだって、朝晩軽く掃除をしていけばトラブルも防ぎやすくなる。
現場の中だって、足元が汚いとケガにもつながる。「掃除・片付け・整理整頓」は最重要課題であり、経験上、キレイな現場は結果的に工程も早くなる。これ、セコカンの実務の方で書いてやったよwww。伝わんなかったらしいけどなw。現場を知らない奴ほどわかんないと思うよ。
いい加減な奴ほど「まとめてやるからいい」と後回しへの理由付け。
だいたいそんな現場は汚いし、汚い現場は大抵理由や問題がある。
掃除した後、帰りには職人さん達から話しかけられるようになった。
翌日には現場のことを少しずつ教えてくれるようになり、私のことも訊ねられた。
資格がない、経験年数がないなんて関係なく…
信用と信頼の積み重ねの一歩ってこんなところじゃないのかね?
実は今の建築で、建築士・設計士さんが、なにか、こう軽視されたりナメられるのは…この理由だと思う。
自分のかかわった現場なのに、キレイなスーツやジャケット、革靴でさ。
現場がわかんないと図面なんて書けないはず。
机上ではわからないことばかりだよ。
いい仕事したいなら…現場に足を運ぶべきだと思うけどなぁ…。