ガッコー招集

前回の電話で


「明後日19時半から来てください」と言われ。


 まぁ行ってみる事にした。


 講師は「聞いてない」といってたので来ないんだろうな。
 「営業さんしかいないはずです」といってたので、まぁ次への営業のつもりもあるのだろう。


 本校の方。
 久々にいったので、お茶菓子を買って行った。
 お世話になったしね。


 いつものように少し早めに出て…早くつく。


 行くと事務局は知らない顔ばかり。
 結構メンツが変わったのねぇ。


 「二級…合格のですよね?」


   「え?はいはい」


 「おめでとうございます!」


   「どういたしましてw」


  今日のこの時間はコレしか予定がないようだ。


  馴染みの事務局さんはいないようで。


  ちろっと知っている事務局の方がいて教室迄案内してくれた。


  雑談をしていると、知っている顔 というか 営業担当がきて、雑談。


 「今年、全体的にどうだったの?」


   「うーん 支校の方は 良い出来でしたが…コッチの本校は水曜コースがまずまずで、日曜は半分くらいで…」


 「あれさー 知ってるよ、また 我流やったんでしょ?」


   「ご存知でしたか」


 「ヤメサセレ!といったのにさぁ」


   「そうなんですよ…私も今回の事があったので…でも、伝えたようなのですが…それでも…講師も変えればいいのでしょうが…でもオトナの事情で」


 「それはわかるけど…別に辞めさせろというわけではなくって、教え方がさぁ」


 実際のとこ…こうゆうトラブルは多いそうだ。
 別の県の校に行った人いわく、まだまだココんちは緩いらしい。
 なんとなくだが、日〇本部側も把握していて、だから動画で全面的に全国共通にしようとしているのだと思う。


 日〇本部の教えってさぁ、統計も取ってるし、スゲー良い…ハズなのに、なんで街の工務店のオヤヂの我流を教わらなきゃならないのよ。


 生の講師として 生きた情報としては良いトコはある。


 だろうけど、何年前に取った1級よ。


 年々難しくなっていってるんだからさ。 


 結局のトコ、期間が決まった講師役なんてアルバイトでも来るわけもなく…講師不足に陥っているからだと思うのだが…でも本当は「講師が出来る人材」は、もっともっといるはずだと思う。


 支校で気が付いたのだが、1級製図の講師、あれだけ素晴らしい作図が出来る人に教わったら…「俺もここまでになりたい!」と思う人が出てもいいはず。
 というか私だってそう思ったし「1級にチャレンジしようかな」という気になった。
 けど私の場合、1級は必要性は感じられないし、だいたい4年後なんて52、3歳だ。 そこから1~2年かけて受かったとしても、一般的にはもう定年の頃…となると趣味のレベルとなるのだが、趣味で100マン近く払えない。
 それはともかく…良い講師が出れば、ついていく人もいるわけで。そうなればアシスタントから育てればいい。


 日〇側も多少バイト代に色をつけてやれば、ドンドン来るんじゃないのかな。


 バイト代を払わなくたって、私だって他に資格が欲しいのがあったりするのだから、そっちの受講料を免除してやりゃぁいいわけで…。



 「実はもう一人の先生と2人でやってる頃は我流か本部流というのを、受講生側で選べてよかったのですが…先生同士のトラブルで…」



    「でしょうなぁ、どっちか選べるというのは受講生にとって幸せでね。そもそもさ、オトナ同士が、仕事の上でトラブルになるって、そりゃあるけど、でも本業ではない部分でトラブルってどうなのよw  人の質の問題もあるじゃんw


 「それもあるんですけどね…」


   「まぁ俺は卒業だからもう知らないでいいけどさ、俺、ここ好きだから言っただけで…」



 まぁ他の人が増えてきたのでそれ以上は言わずに他の話をして…


 ふとみると、「ちょっぱやの彼」が座ってる。


 しばらくすると、その隣に友達らしき彼がやってきた。


 「あれ?…あぁそうか…彼は受かったんだ」


 私は勘違いをしていた。


 名前を存じ上げなかったので、この友達の彼がダメだったのかと思っていた。この彼も時間内に書けないで苦しんでいたのだが、本試で本当にギリギリで書き上げたと聞いていたので…ヤバタンだと思ってたが、この彼ではなかった。


  あーーー!そうだそうだ!別の人…か。そうか思い出した。



 説明会がはじまり…


 他は知らない人が座ってた。


 なんだか登録には郵送だのなんだのではだめで、足を運ぶシステムらしい。


 でもって授与式みたいなのも別にあるらしい…


 あらら…わたしゃネットか郵送あたりで申し込めるのかと思ってたよ。


 説明が終わり、その後営業w。


 とうとう電話まで売り出したよwこのガッコーはw。


 でも…わかる気がしてきた。


 結局のとこ、商社のように 中小企業とお付き合い…的な所もあるのだろう。


 それはともかく…特に買うものもないしw。


 で、帰りに 祝賀会の申し込みをして…ちょっぱやの彼達に声をかけようと思ったが、何か話してたので、帰ってきた。





  今回、説明会とか合格率とか話をしていて…
 ちょっと考えが変わった。



  営業担当がいってた「学校として7~8割は受かってもらわないと困るのですが」ということ。
 確かに本校の水曜コースは7割強 行ったらしいが、日曜コースは半分とのこと。


 本校の水曜コースで思い当たる人がいたので訊ねてみたら、ゴネた彼や、去年製図で一緒だった女性2年生は合格。


 でも、学科で一緒だった女性はダメだったようだ。


 ですよね…支校の講師にわざわざ質問に来るだなんて…ね。


 本校の方はそれ以上どうでもいいので知らぬが…


  我らが支校の方は 優秀だったと思う。


 駄目だった人でいうと…
 独学の一人は…どうしてもスピードが上がらなかった。この人は前半戦最初から素晴らしい作図が出来る人であったが、スピードに伸び悩んでいた。
 「俺、声かけようか」と講師と話をしていたのだが…でも、私がどうこう言う立場ではないし、本人も他人とはあまり関わり合いを持つタイプではない感じだった。


 イマドキの殆どの人はタバコを吸わない。
 なので喫煙場という、ちょっとした気分転換のコミュニケーションの場がない。
 それも時代的に痛い所でもあるのかもしれない。
 
この人はホント残念だと私ですら思う。



 もう一人の大工さんは、仕事が忙しいとか、木造で受からなきゃ意味がないという理屈があり、受講に殆ど来なかった。話を聞いていると、建売の仕事を請けていたようでスピード勝負なところもあり…忙しくて致し方ないのかもしれない。本試の際、帰りに少し話したが、1~2分前に書きあがったそうだ。
 でもその時既に「要求室を書き落とした」と言っていたので、それでだめだった様子。 宿題課題は全然出してなかったので…まぁ作図量が少ない、余裕がなく、根性で乗り切ろうとしたというのもあるのだろう。


 女性の一人は…ちょっと気難しい人。
 なのだけども少し話してたら、人懐っこくいろいろと話すようになった。たぶんシックリくれば伸びるタイプなのだが、そこまでに至るスタンスに時間がかかる。エスキスの状態でキレイな図を書いてしまい、作図に至る迄の時間が長い。
 私も「コレ提出する試験じゃないんだよ?!」と言ったくらいw。
 「もう1年かかるのかなぁ」と思ってしまってたが、ギリギリになってフローティングディスクやオリジナル三角定規を注文するという、ノンビリやさんな面もあるのが面白い人だなぁと思ってた。たぶんうまくハマれば次回はグンと伸びるタイプ。


 で、もう一人…顔と名前が一致しなかったのが
 そういえば…いたいた。この人か。
 殆ど来ず、で、自称「書ける」と。
 「そうゆう人もいるんだな」と思ってた。「講師も確かに書けてる」と言っていたのだが… 「会社の方の講習を受ける」と言って来なくなったりしていたが…結局ダメだった様子。…デスヨネー やっぱりちゃんとやらないと。


 
 でも…
 他にもヤバタンな人は多かった。


 本当に書ききれない人、書くのが精いっぱいな人。


 宿題だって「ごめんなさい」とか言って出さない人も多かった。


  そんな人たちが受かった…というのには、申し訳ないが驚いた。
 

 そうゆう人達は「火事場のくそ力」だったのだろうか。


 一つは…
 今回RCだということで、
真面目にやれば、ボーナス的な試験
 だったのかもしれない。



 去年 支校でも「合格率は半分くらい」と嘆いていた講師だったのだが…いつも時間内に書けない人がこれだけ多く受かった


 RCと木造とで大きく違うのは…「梁伏図の部分」なだけなのだけども、それよりも木造2年RC1年というサイクルで、木・木と来た所で2年生は圧倒的に有利となる。
 今回はRC
 「素直に教わった人は勝てる イコールコンディション」というチャンスがあったのかもしれない。



 実際に仕事仲間の人は「RCは難しいと聞いていたので受けなかった」と言っていた。
 別に難しい事は何一つないのだが…そうゆう先入観や、2年生の大工さんのように木造じゃなきゃ という意味で受けない人もいたのかもしれない。


 また、4年生とかいう人もコースが明らかに違うのでどうなのかは結果は聞いていないが、やり慣れた木造の方が良いと判断するだろう。
 私はというと…2年生で、去年やった事はすっぱり忘れているwからスンナリ入れた。というか、初心からやった。


 数字の統計には出てこないものが、相当左右された試験 だったのではないかと思われる。




私は
 「ガッコーはさー、もっとさー基本をさー スピードアップ作図法をさー」と、先日迄思っていたが…


 でも自分にあてはめると、気が付く所がある。



 私、本試の際1時間程余ってしまったのである。



 よーいドン!で…

  プランで1時間ちょい取って…あとは作図。


 確か平面図を書き始めたあたりで 周囲をちらっとみると、なんだか遅い気がした。
 ついつい落ち着き気味だったようだ。


「あれ?!まずいぞ」とスピードを上げて


 書き終えたぁ…と思ったら、1時間ほど余ってた。


 「これさ、書くウエイトすくないのか?それとも書き忘れてないか?」と逆に焦った覚えがある。



 今気が付いた。


 「そうか、これが日〇式」


 確かに日〇の課題は、負荷の大小があるのだが、今回は高負荷問題をじゃんじゃん書かせてトレーニングさせて…「まにあわねーぞ!」と焦らせて…


 実際本試は…アッサリ塩味。


 そうかもしれんね。


 確かに過去問の模範解答をみると案外アッサリなのに気が付く。
 なので「日〇はここまで書かせるけど…意味ねーじゃん」と思うのだが、試験の方は今回はRC初の部分詳細図を書かせたのだから、他の部分の負荷を下げるのが自然。


 講師は課題に対し「高負荷」という意味合いを感じないらしいが、私は二回目の摸試の際に、点数を落としてしまい、焦ったし、他にも「コレ、時間のかかる課題だなぁ」と思うのが数点あった。


 でも日〇は、通常の課題のウエイト+部分詳細図を書かせていたわけで…


 そう考えると…やはりあえて基本から忠実にやらなくても、行けるようなカリキュラムにしていたのだろう。


 いつも書ききれない人が書き終える事が出来、また、講師が言っていた「プランさえしっかりやれば」という「プラン重視」の考え方もアリ。


 となると、いつも「ほれ!書ききれないんだから頑張れ」と焦らせておきつつ、プランを学ばせる…で、合格…というやり方か。


 やっぱり…「日〇スゲーな」と思ってしまった。

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