階段について考えてみる

日〇の宿題で「次のプランを4課題解け」というのがあって。
そこに階段についてやたらと指定がある。


普段仕事で階段等を作っているけども、CADで書いてるイメージとは違うアプローチの仕方なのでちょっとわかりにくい。


というか、「この辺に階段っ」とプランの段階で書いても、階段の中身がイメージがつかないと作図中に結構引っかかる=時間がかかる。



かといってテキストをみてもイマイチピンとこないので、ここいらで漠然とした階段のイメージを掴んでおくことにした。


〇公共的な建物か住宅用か?
「この辺はセンターからの課題で決まる」…のでなかなかつかみにくい話なのだけども…


 住宅用であればグリッドの1m幅でも良い。
 実際にはこの辺は使い勝手とか建物の理由とかによる。有効が75cm幅の階段もたくさんあるので良し。ただ試験の場合はデザインバランスもある…けども「3階建てで住宅で」となると、300m2以下の観点から細々と書かされることが予想されて、さらに3階建てだと家庭用エレベータ付きなんていう話になっちゃったりするので、そうゆう意味では使用頻度が低いと予想されるため狭い有効幅の階段でも有。とはいえ実際に3階建てのアパートで75センチ幅の階段なんて最近よくある話で「冷蔵庫運ぶ人大変だろうなー」と思ってるけどw。


 また住宅と公共物や店舗では「階高」についても変わってくるのだが…


とにかく。
そうゆう意味ではこの辺は今、キッチリと覚えたりすることではなさそうだが、ちょっと理解はしておきたいところ。


 とりあえずその辺をふまえて…法令で見てみる。

 ここで「蹴上げ指定」がわかる。踏面を25cmで書いてる事について法令は「26cm」になっているのは、作図上1センチの表現まで求められてないからでしょうなぁ。


 で、みてみると、蹴上160mmというのは…児童用。180mmというので我々が該当しそうなのは、お店とか集会所とかかもしれぬ。
 「住宅用は規定が緩いんだなぁ」というのがわかる…のは学科の時に言ってたっけ。
んが!去年の試験でコレでヤラれたので、〇〇用とかそうゆうので決めつけないで学べ!というのが、今年の日〇の流れ。


 まぁこの辺も「センターの課題が出たら」というイメージをもちつつ「まぁこんな感じでしょうなぁ」とぼんやり覚えておくと良いのでしょうなぁ。


  取り急ぎ有効幅は、後回しで。



非住宅でいくよ
 これは公共物でも店舗も含まれる。
 だいたい階高が3.5mと決めて考えていく。
 「階段EVユニット」として「5Mx5M」と「仮で」考えていくのが良いことは前に書いた。
(が あとで矛盾しだすけども、でも有りは有)
 もちろんいろんなパターンもあることはあるが…とりあえず。
 「5Mx5Mで階段3Mx5M EV2Mx2M」としとく。


 
ということでCADってみた。


5Mx5Mのグリッドで、階段のエリアは5Mx3Mとする。
5Mから踊り場分1.5Mと1or2Fの所の分をザックリ両方とって、残りが2M。
2Mの中に踏面25CMを書く。25cmが8個書けた。これが2倍で16個。
まぁ作図では途中から省略となるわけだけども…あくまでもイメージを書いた絵。
 として実際に書いて数えてみると「18ふみずらぁ~」とな。


というわけで図で書くと。

  左下 大矢印から入り、①から登っていき⑱の上側が頂上。
   断面でも書いてみるとわかりやすい。


  この書き方を基準としてみると、
 「階高が3.5Mの場合18段で蹴上が194.4mm」だという定番的なイメージをまず掴む。
  階段の寸法指定が無ければこれでいいよね?。



  でもって



 階段の寸法指定がある課題があるある。
  「階高3500mmで、蹴上180mm以下指定」とな。


  上記の「基本」が194mmで、指定は1段ごとの高さが180mmってことは、踏面の絵が増えるのは、簡単に予想できる。
 3500mm ÷ 180mm= 19.44段なので≒20段とわかる。


 普段18個のところ、20個書かなきゃいけないってわけ。


 ということは上記の作図に2段増やせばいい。


 踊り場を半分こして2段マシでOK。
 ⑨と⑩、⑲と⑳の間に線をいれて2個増やしてみた。


 もう一つ課題に「160mm以下」という指定があった
 その場合…
 3500÷160mm=21.8 なので 22踏面があればいい。
 ってことは更に2個増やせばいいので、⑨と⑩に斜めに入れてやり、踊り場部で4段作ってばOKということになる。


 ということは…
 階高3500mmならば…
 フツーならば基本形。18フミヅラァ~で 194mm。
 180mm指定ならば20フミヅラ 基本形に2段マシ
 160mmならば22フミズラとなる。基本形に4段マシ


 …アタリマエのようだけども、これがなかなかイメージできなかった。


 「でも階高がいつも同じとは限らんじゃん」と突っ込まれるかもしれません。
 なので、丸暗記ではなく、あくまでも「イメージを掴む」という話。



  作図的には5Mの長さの18フミヅラァが「基本」なので…例えば階高が3200mmの場合では「18」で割ればヨロシ。3200÷18で、177.7。20で割ってみると160mm。


 これでもし指定があっても「目安」となり作図のイメージがつく。


 もし階段に「蹴上げ180mm」と指定があり、階高に指定が無ければ、断面図の時点で3200mmで書けばヨロシ。基本階段をかけば177mmとなる。


 実際に「階高指定違い」での「階段蹴上指定」も今回の宿題課題にありましたので。
 まぁこれは計算させるためのものでしょうけども。



んで「階高3500mmで、踏面が300mm指定」という場合はどうか。
その場合、2Mを300mmで割ってもいいんでない?2000÷300で6段×2で12段。
何時も書いてる250mmのやつだと8段×2で16段書けるところで12段しか書けないってことは4段たりない。ってことは、踊り場で線を増やして段数を増やしてとにかく18段作っとけばいいかな。


 踏面300mmの場合、踊り場1.5M 、階段8段分で2.5M、踊り場1.5Mの「計5.5M」柱間は5.5Mグリッドは何かと他の部屋の面で使いにくいから「6Mグリッドを使って…」なんて考えも有りね。踊り場のとこでちょっと広く1.75M程度とっちゃったりしてキレイに。


 逆に…6Mグリッドでフツーの「250mm踏面」で書いてみると…


 かなり疲れる階段となるはずですな。
 …まぁいいけど。まぁそゆこと。



 さてもう一つ「有効幅の指定」
 今回の宿題課題にも「1400mmで」と指定がありました。
 上記にも書いてますが、3M幅ですと、実は有効幅が計算上1400mmは無いんですなぁ。
 でもって、使用用途によって有効幅の指定もある。
簡単なとこでは住宅用は1Mグリッドでいいというのは、75cm以上だからなんですが、非住宅用で行く場合…よく確認しなきゃちょっとやらしい感じ。
 法令で1.4M、1.2M指定の用途があり、演習課題でよく出てくるのが「集会所」
 避難場所に想定できるとこは1.4Mってね。
 「3M幅だと基本的に1400mmが取れないのでその際は3.5Mでいきましょ」と、今の段階で、うすらぼんやり覚えておけばよいのですな。


 この辺も課題次第な話なのだけども…


 となると、「階段幅3M EV2Mで5Mx5Mグリッド」というのは「課題によって」成立しなくなるという話。
 まぁだからって階段とエレベータを分けたといっても、くっつけたからといっても、どうってことない話ですけどね



 …あぁさっさとセンターから課題が出ないかなぁ…

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